どうも川鵜です。
先日、「おなかすいたからカップ麺でも食べようかな~」と家の自由に食べていいものが入っている棚をあさっていると知らない味の新顔がいました。
カップヌードル 欧風チーズカレー味
ちなみに川鵜はチーズがかなり苦手なのですが、「上の小さい袋をいれなけりゃただのカレー味だべ」と、ちょうどカレー味が食べたかったのもありお湯を注ぎました。
(三種のチーズパウダーなる袋)
しかし、流石天下の日清食品。カレー味にちょっとチーズをつけた程度では欧風チーズカレー味は名乗りません。ばっちり粉チーズを入れる前の状態でも濃厚なチーズの香りがプンプンします。
僕はチーズがすごく苦手なので結局食べることができず、たまたま起きていた弟に食べさせることで事なきを得ました。
さて、本題です。
この経験から僕は、チーズ嫌いにしっかり嫌われたチーズは逆にチーズとしての質はものすごく高いのではないかと思いました。
そこで、今回は
○○嫌いに嫌われる=逆に誉めことば説
これを唱えていきたいと思います。
何が言いたいかというと…
僕はチーズ独特のクセが苦手だけど、チーズ好きにはその独特のクセがたまらない。
つまり、
チーズ嫌いが苦手なチーズはチーズ好きにとっては最高に美味いチーズなのではないかという事です。
今回は、この説を検証する方法として
チーズ大好きな友人を2人、チーズ嫌いの友人を1人、チーズ好きでも嫌いでもない友人を2人連れてきたので、いろいろな種類のチーズを食べて全員で”好きなチーズランキング”を作ってみたいと思います。
説が正しければチーズ嫌い2人とチーズ好き2人のランキングがちょうど真反対になるはずです。
さて、いったいどうなるのでしょうか。
早速やっていきましょう。
はじめに
この検証に使うためのチーズを近所のスーパーで買い集めてきました。
チーズだけで2,595円。このスーパーの歴史の中で一番チーズを同時に買った数が多い男になっているに違いない。
これらのチーズをみんなでひとつづつ食べて最終的にランキング付けしていきます。
6Pチーズ
僕は自分から好き好んでチーズを食べることはないけれど、このチーズの味はなんだか不思議と知っている。まさしくチーズ界のスタンダードといった佇まいである。スマブラでいったらマリオ。
最初に食べるのは一番シンプルそうなチーズがいいと思ったのでこちらの6Pチーズからいただくことにしました。
いただきます。
「う~ん」
食べた全員の共通の感想として「可もなく不可もない」という感想でした。
でもよく考えたら、チーズ嫌いな人も大好きな人もそうでない人も同じ感想なのはすごいことです。
予想どうり6Pチーズはすべてのチーズの中心にいた。
6つのピースが集まって円を成しているパッケージにそんなメッセージが込められていたとは…。
モッツァレラチーズ
お次はモッツァレラチーズ。予想では、よく聞く名前のチーズなので比較的スタンダードなチーズだと思います。
一つ懸念点があるとすれば、ほかのチーズは紙やプラスチックのケースに入っているのに対しこいつはなぞの水で満たされたパウチに入っている点です。
まだ生まれていないのか?
撮影時水を切るザルが手元になかったのでコップに内容水をうつすことにしました。
白い
とりあえず飲んでみたいと思います。
おいしくない。
たとえるならヨーグルトの上に溜まっているホエイ。あれのチーズバージョンといったところ。
チーズの輪郭だけが体を通り抜ける不快感が体を襲ってくる。
ビー玉ほどの大きさのプニプニした球体。これがモッツァレラチーズかぁ。チーズらしからぬ反発力を指に感じる。
味がない
びっくりするくらい味がない。ただ口の中をグニグニの球が弾んでいる感覚。
みんなも味がないと口々に文句をたれ、最終的にはみんなバジルソースをかけてプチトマトと一緒にたべていました。
ただ、チーズのいやなクセの部分が一切なかったので川鵜的には好印象。
カマンベールチーズ
こちらはパッケージのデザインからシンプルであることを語りかけてきているような錯覚に陥ってたべてみました。
箱を開けるとスーパーカップによく似たプラスチックケースが現れる。
そしてその中には包み紙にくるまれたカマンベールチーズが入っている。
しょっぱっ!
臭みもないし、触感もわるくないけど意外としょっぱい。
先ほどのモッツァレラと違う意味でそのまま食べるものじゃないチーズでした。
チーズのクセはほとんどなかったのでこれも派閥同士で意見が対立することもなく普通にみんなしょっぱがってました。
ミモレット
かわいい名前のチーズ。
友人の一人が急に
「俺、女の子に生まれ変わったら”ミモレット”ってなまえのガールズバンド組む」
と急につぶやきだして怖かったです。
もともとおつまみ向けの商品らしいのでそのまま食べやすいようにチップス状になっています。
オレンジだ~。色がオレンジのチーズはクセ強めな気がする。
意外と大丈夫
確かにいままでのチーズよりも少しチーズらしいクセは感じるけど、全然がまんできる。もしかして大人になるにつれてチーズ嫌い克服したのかな?
しかし、好きでも嫌いでもない派閥の一人が「味は普通だけど匂いのクセはつよめだね。」とコメントしました。
匂いか。
匂いはチーズのクセが結構強い…。
匂いに意識を集中してもう一度たべてみたらえずいてしまったので、ミモレットはひとかけらでリタイアしてしまいました。
大丈夫からえずくまでの間が、芸能人が辛いものを食べて「意外と大丈夫」的な顔からめちゃ辛いリアクションをとるまでの間と全く同じだった。ひょんなことから味覚リアクションの真理にたどりついてしまった。
パルミジャーノ・レッジャーノ
いかにもイタリアンなお名前をしたチーズ。
パッケージのオレンジ色から先ほどのミモレットよりクセツヨなチーズの予感がしたので後回しにしました。
チーズ嫌いにとってオレンジは警戒色。自分でも気づかなかったオレンジに対する警戒心を初めて知覚した。
あ~~~チーズだわ。
ちなみに味もかなり苦手なジャンルでした。
そうか僕はパルミジャーノ系が苦手なのか。
チーズ嫌いとひと口にいってもモッツァレラチーズやカマンベールチーズを警戒する必要はないことが分かったので、この発見は今後の人生に大きな影響をあたえることになりそう。
これくらいはっきりしたクセのチーズだったらチーズ好きのグループはさぞ高評価だろうと思ったらいがいとそこまで高評価でもない様子。
ボソボソ系の食感と酸味のある味がチーズ好きのなかでも賛否の分かれるところみたいです。
さっき自分で体感した”チーズ嫌いでも大丈夫なチーズ”があるように、”チーズ好きでも苦手なチーズ”のジャンルがあって当然かといったところ。
どうやらチーズというのは非常に味の幅が広い食べ物なのかもしれない。奥が深いなぁ。幅が広くて奥が深いって変な日本語だなぁ。
ちなみにどの派閥も「まずまず~苦手」といった評価かなとおもったら好きでも嫌いでもない派閥の一人が「めちゃくちゃ美味しい!!!!100点!!!」と言っていたので本当にチーズはおもしろい食べ物です。
お察しの通り検証している説はあまり正しくない可能性が濃厚になってきましたがおもしろいので残りのチーズも食べていきます。
さけるチーズ
名前の通りきれいにさくことができる。
さけるチーズにあかるい友人の話では、
「さいてさいて細くなったチーズを食うのがさけるチーズのおいしい食べ方だ。」
というので実際にその友人の言う通りにして細くした部分を食べる。
味なくね?
秒速で「あるわ」とツッコまれましたが直前のクセツヨチーズとの対比で少し舌がバグっていました。
もう一度食べなおすとほんのり塩味と牛乳の風味。最初に食べた6Pチーズよりもさらにクセのないチーズでいままでのなかで一番おいしく感じました。
ためしにさかずにかじってみたらゴムっぽい繊維感が嚙むたびに「キュッ」と鳴るのでやはりさいたほうがおいしかったです。
チェダーチーズ
この黄色はオレンジと同等の警戒色。白以外は川鵜の脳内アラートが反応することが分かった。
濃い~…
でもそんなにびっくりするクセでもないので大丈夫だった。
パッケージにお酒がかいてあったのでかなりしょっぱくしているのかもしれない。
そもそもチーズがしょっぱいという概念がいままでなかったので本当に発見の多い一日になっている。
チーズ嫌いのもうひとりの友人もこのチーズは美味しそうにたべていました。
ゴーダチーズ
色味もさることながら濁音がきになる。濁音がつく名前は悪役あるあるの鉄板なので少し警戒してしまう。
オ”ッ
でも意外と大丈夫だな
さっきのチェダーチーズよりも後味のクセが少ないように感じた。
最初の威力こそゴーダのほうがクセを感じたけど、後味はチェダーのほうがクセを感じた結果になりました。
チーズ嫌いもチーズ好きもまずまずの高評価。
本当のチーズ愛好家がこのレビューをみたらとんちんかんなレビューだとおもうのかな。
素人でも違いがわかるおもしろい食べ物だ。嫌いだけど好きなってきたぞチーズ。
クリームチーズ
これは知ってる。大好き。一回甘いチーズでお口をリセットします。
やっぱこれだね…
チーズだけどチーズじゃない。デザートてきな甘さがある。
周りの友人はデザートだったらもっと甘い方がいいと口々にこぼしますが、チーズの枠を超えてデザートとしての議論に発展するほどクリームチーズはチーズから逸脱している存在。
甘くておいしい。最高のチーズ。チーズ嫌いを自称するのやめようかな。
ゴルゴンゾーラチーズ
予想通りいままでで一番強そうなオーラを発している。
あっ…指についちゃった。
ウオーーーーーーーー!!!!!!!!
人生22年生きてきたなかで一番味覚を刺激された瞬間でした。
美味しいとか苦手とかを超越してもはや刺激。
今度はちゃんと味わいたいのでもう少し大きいブロックを食べたいと思います。
不思議とおもしろくなってくる。
こんなたべものがあるのか。場にいた全員ゴルゴンゾーラチーズを食べるのは初めてだったらしく、チーズ好きの二人もゴルゴンゾーラチーズのパワーにびっくりした様子でした。
「ベクトルが違う」とか「ジャンルが違う」という意見が飛び交いました。
ゴルゴンゾーラを白い所とカビの部分に分けてみる
チーズ好きの友人が急にチーズをほじってカビの部分を抽出してくれたのであの衝撃はどこ由来なのか調べてみます。
さっきより食べられる。
味が変わったわけではないけれど、20分の一くらいの破壊力になっている。
ということは刺激の正体はカビの部分なのか?
見つけた!!!!!!!!
犯人はコイツです!!!!!!!!!
検証終了
買ってきたすべてのチーズを食べ終わりました。
途中何度もえずいてしまう場面もありましたが、終わってみたらチーズに対する偏見はなくなって好きなチーズ,嫌いなチーズと向き合いすこしチーズの奥深さに興味をもつようになりました。
さいごにお待ちかねの6人のランキングを発表して終わりたいと思います。
ランキング発表
ランキング(美味しい順)
川鵜 | チーズ嫌い① | チーズ好き① | チーズ好き② | 中立① | 中立② |
クリームチーズ | ゴーダチーズ | カマンベールチーズ | クリームチーズ | 6pチーズ | ゴーダチーズ |
モッツァレラチーズ | チェダーチーズ | モッツァレラチーズ | モッツァレラチーズ | さけるチーズ | チェダーチーズ |
さけるチーズ | 6pチーズ | クリームチーズ | さけるチーズ | チェダーチーズ | ミモレット |
カマンベールチーズ | クリームチーズ | 6pチーズ | 6pチーズ | ゴーダチーズ | パルミジャーノ・レッジャーノ |
6pチーズ | さけるチーズ | チェダーチーズ | ゴーダチーズ | カマンベールチーズ | クリームチーズ |
ゴーダチーズ | カマンベールチーズ | ゴーダチーズ | カマンベールチーズ | ミモレット | カマンベールチーズ |
チェダーチーズ | パルミジャーノ・レッジャーノ | さけるチーズ | チェダーチーズ | クリームチーズ | モッツァレラチーズ |
ミモレット | ミモレット | ミモレット | ミモレット | モッツァレラチーズ | 6pチーズ |
パルミジャーノ・レッジャーノ | モッツァレラチーズ | パルミジャーノ・レッジャーノ | パルミジャーノ・レッジャーノ | パルミジャーノ・レッジャーノ | さけるチーズ |
ゴルゴンゾーラチーズ | ゴルゴンゾーラチーズ | ゴルゴンゾーラチーズ | ゴルゴンゾーラチーズ | ゴルゴンゾーラチーズ | ゴルゴンゾーラチーズ |
う~ん…
相関が全くないわけではないんだろうけれども、
ひとによる
という結果で終わりにしたいと思います。
好き嫌いに関係なく新感覚をうけいれるのは難しいという事も分かりましたね。納豆を食べている日本人を海外の方は同じように感じているかもしれません。
実験結果は思ったようにはいかなかったけれど、面白い体験ができたのでとても大満足です。
一つ心残りがあるとすれば大量にチーズをかったスーパーに変なあだ名をつけられていないか心配なことです。
では。
コメント